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2008年9月17日河北新聞の記事によると
黒曜石、蔵王も産地か 登米高生が地層発見
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黒曜石を見つけた菊地君(左)と佐々木教諭=登米高
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宮城県内の黒曜石の分布調査に取り組んでいる登米高(登米市登米町)の自然科学部が、蔵王町内の造成地で黒曜石を含む地層(包含層)を見つけた。黒曜石が地面に埋まった状態で発見されるのは珍しく、研究者は「黒曜石の産地だったのではないか」とみている。
同部は、旧石器時代などに石器の材料として使われていた黒曜石に興味を持ち、4月に調査開始。6月上旬、黒曜石が見つかることが多い県南を訪ねたところ、3年の菊地直樹君(17)が蔵王町の仙南広域農道(蔵王コスモスライン)沿いの造成地で黒曜石の一部を見つけ、土から掘り出すと直径約13センチ、重さ約1.4キロあった。
日本地質学会、日本考古学協会会員で同部顧問の佐々木繁喜教諭(53)によると、黒曜石が埋まっていたのは第三紀鮮新世(約300万年前)の「薄木層」と呼ばれる地層。
隣接する村田町の賀篭沢(かござわ)遺跡で旧石器時代の製作遺構や黒曜石の打製石器が見つかっており、佐々木教諭は「外見はよく似ていて、蔵王町産が持ち込まれた可能性がある」と話す。
蛍光エックス線分析では、これまで国内で産出された黒曜石とは異なる成分組成を示したという。東北歴史博物館によると、県内の黒曜石の産地は加美町、塩釜市、仙台市などで確認されている。
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